ナイトブラに副作用や健康リスクはある?
ナイトブラは気になるけど、昼も夜もブラで体を締めつけるのは体に悪そうでなんとなく抵抗ある・・と不安に思う人も。
結論から言うと、必要以上に長時間体を締めつけるのは不快感や不調のもとであることは確か。
でも夜は夜用の、それもきちんと体に合ったナイトブラをつけることで健康へのリスクや副作用の心配をなくしつつ、バストラインを整えることができます。
ナイトブラの安全性と健康リスクについてみていきましょう。
夜間のブラで起こりうる副作用や健康リスク
夜にブラをして寝ると、具体的にどのような健康リスクや副作用が考えられるでしょうか。
主に次の4つについて不安に思う人が多いようです。
血行不良
ブラで胸や体を締めつけたまま眠ることで、『血管が圧迫されて血行が悪くなるんじゃないか』と心配になること、ありませんか?
が、これは普段締めつけが強すぎるブラをしている人に多い勘違い。
体にぴったり合ったブラなら血管を圧迫するほど締めつけることはありませんし、締めつけを不快に感じることもありません。
とくにナイトブラはノンワイヤーなので、昼用ブラのように脇やアンダーバストにワイヤーが食いこんで血行をさまたげるようなことはありません。
ナイトブラはワイヤーの”線”ではなくブラの”面”で胸を支える構造になっているので、一か所に無理な力がかかることがないんです。
きちんと体に合ったナイトブラを選べば血行不良の心配はありません。
肩こり
肩こりの第一の原因は、頭~首~肩回りの筋肉の筋力不足と疲労によるもの。
女性の場合はそこに胸の重さが加わるので、バランスをとるためよけいに負担が大きくなって肩がこる、というわけですね。
ブラには本来その胸の重みを支える役割があります。
でもそのブラ自体が肩こりの原因になっているケースも。
ブラが原因の肩こりに悩んでいる人は意外と多く、とくに胸の大きな人に起こりやすいようです。
『ただでさえ肩がこるのに、夜もブラを着け続けたらよけいにひどくなっちゃうんじゃないの?』
と思うかもしれませんが、じつはブラで肩がこるのはサイズが合っていないサイン。
- カップが合っていない
- アンダーがきつすぎる
- 肩ひもが短すぎる
こういったケースがとても多いんです。
きちんと体に合ったブラを身につければ肩こりはかなり軽減されるでしょう。
そのほか選ぶブラの形を意識するだけでもだいぶ違ってきます。
- カップが大きめ(上までしっかり)のもの
- アンダー部分の幅が広いもの
- 肩ひもが太いもの
ブラによる肩こりに悩んでいる人はこういった肩への負担が小さいものを選びましょう。
ちなみにナイトブラはもともとこういった肩こりしにくい形のものが多いです。
バストの大きい人の中にはむしろナイトブラを着けはじめたことで肩こりしなくなったという人もいるほど。
サイズと形さえきちんと選べば、夜にブラを着けること自体が肩こりの原因になることはありません。
ニキビ・かぶれ
夜のブラは肌荒れやニキビの原因になるのでしょうか。
背中ニキビの原因はそもそも
- 皮脂や汗
- 不規則な生活・睡眠不足
- 食生活の乱れ
- ストレス
- 乾燥
- シャンプーなどのすすぎ残し
- カビなどの真菌による炎症
などさまざま。
そのためブラが直接ニキビの原因になるとは言えませんが、肌との間に摩擦は生じるので、その摩擦による刺激をできるだけ小さくすることが大切です。
肌に直接ふれるものですから、
- 汗を吸ってくれる素材のもの
- ぴったりサイズで締めつけが強すぎないもの
- 動いてもズレないもの
- 肩ひもの柔らかいもの
こういったブラを選ぶようにすると肌への負担が少ないでしょう。
また、まれに『ナイトブラが肌に合わなくてかぶれてしまった』という人も。
肌の弱い人や敏感肌の人は、綿素材のものを選ぶ・レースが多いものを避けるなど肌にやさしいものを選ぶことをおすすめします。
できればいきなり複数枚買うのではなく、1枚買ってみて自分に合うかどうか確かめてから2~3枚揃えるようにすると失敗が少ないでしょう。
乳がん
胸の病気というと頭に浮かぶのは乳がんですよね。
生涯のうちに乳がんになる日本人女性の割合はいまや14人に1人と言われ、女性にとってはとても怖い病気です。
が、ブラを長時間着用することが女性の乳がんリスクを高めるという科学的証拠は今のところありません。
乳がんのリスク要因は年齢・体重・遺伝・妊娠歴・授乳歴・生活習慣などなど多岐にわたります。
ブラの着用時間が直接関係することは確認されていません。
アメリカでは「1日に12時間以上ブラを着用している人は乳がんになりやすい」とした本が出版されて一時期話題になったようですが、これは医学的・科学的に証明されたものではありません(参考:『Dressed to Kill: The Link Between Breast Cancer and Bras』)。
ただしきつすぎるブラやワイヤー入りのブラをつけたまま寝ていると、リンパの流れが悪くなり老廃物をうまく流せなくなってしまいます。
すると胸のまわりに毒素が溜まっていってしまうので、これが原因で病気を引き起こすことがないとは言えません。
いくらキレイのためとはいえ、病気になってしまっては元も子もありません。
ブラ選びやサイズ選びはとても大事なんですよ。
副作用を防ぐにはサイズの合った夜用のナイトブラを
これまで夜にブラを着けることで心配される健康リスクや副作用についてみてきました。
が、どれもきちんと自分の体に合った無理のないブラを選ぶことで防げることばかりですよね。
なのでブラはとにかくサイズと形選びが大事。
また、使うシーンや用途に合ったものを選ぶことも大切です。
昼用のブラとナイトブラではそもそも設計がちがいます。
ナイトブラの中には昼もそのまま使えるものがありますが、逆はNG。
昼用のブラを夜間も着けつづけることは健康にも美容にも良くありません。
ノーブラで寝ると下垂や痛みの原因にもなりますから、夜はナイトブラで胸を支えつつ、良質な睡眠をとるようにしましょう。
まとめ:体に合ったナイトブラを選べば副作用の心配はない
- 夜は夜用に作られたナイトブラを使用する
- きちんと体に合ったサイズを選ぶ
- 肩ひもが太い・やわらかいなど着けごこちの良いものを選ぶ
逆に夜間もワイヤー入りのきついブラを着けたまま寝ていると、血行やリンパの流れがさまたげられて体調不良や病気の原因になるリスクがあります。
睡眠の質も悪くなり、健康にも美容にも良くありません。
大切なのは体に負担のかかるブラを身に着けないこと。
ブラ選び・サイズ選びは見た目の美しさだけでなくあなたの健康を左右する可能性もある大切な要素です。
デザインや広告の宣伝文句でなんとなく選ぶのではなく、
- 試着できるときは試着する
- 通販などで試着できないときは他の人のレビューを詳しく読む
などして、自分に合うかどうかきちんと見きわめてから買うようにしましょう。